茨城県北芸術村推進事業「交流型アートプロジェクト」

アホイ!では、2016年に開催競れた「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」関連事業である茨城県北芸術村推進事業「交流型アートプロジェクト Vol.1 〜3」のうち、vol.2、3において、制作・運営・コーディネートに携わりました。

vol.2 岡本晃樹 Echoed Body
ジャグリングパフォーマー/アーティストである岡本晃樹氏は、常陸多賀のまちに滞在し、地域をリサーチし市民の方々と交流を重ねながら、日立市に根付く「大煙突」にまつわる伝承や、海にも山にも恵まれたまちの想い出を集めました。
それらを地元のミュージシャンsinsenとコラボレーションしながら作り出した作品は、ジャグリングパフォーマンスの域に留まらず、地域のだれもが見たことのありながら郷愁を感じさせる映像とあいまって、シンクロニシティを想起させるものとなりました。
https://this.kiji.is/417823185904813153


vol.3 池平徹平 海から山へ 山から海へ
国内に留まらず、海外でも活躍の幅を拡げる画家 池平徹平は、滞在制作に先立つリサーチで、山側(常陸太田市)と海側(日立市)のそれぞれの特徴を捉え、「苔」と「水面」というテーマを設定しました。それぞれの素晴らしい自然に魅せられた池平は、両市を行き来しながら、市民とともに「全力で描く」ワークショップ【命の在りか -全ての水面が輝いている-】【命の在りか -全ての地面が生きている-】を連日重ね、当初予定を大幅に上回る15回のワークショップを実施。延べ260人近い参加者の手を借りその作品を連ねてひとつの作品へと昇華させました。
参加者は、久し振りに絵筆を持つ方が多かったにもかかわらず、同じモチーフを描いたはずが、全く異なる作品に仕上がる様子を目の当たりにし、感動した様子でした。





完成品の展示は、常陸太田市郷土資料館梅津会館と日立駅展望ホールで行い、大勢の参加者含めたお客様にご覧頂きました。

茨城県北地域は、県北芸術祭以前から、クリストのアンブレラプロジェクトや岡倉天心の功績など、アートに対する素地が出来ている地域であることが、各地域で独自発生している様々な活動からうかがい知ることが出来ます。これからもアートフルな地域であることを願わずにはいられないプロジェクトでした。

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